お世話になった皆様へ

日頃より小山フリースクールおるたの家の活動をご支援いただきありがとうございます。

コロナウイルスの流行した2020年4月以降、おるたの家では新規の会員がなかなか増えず卒業生はどんどん巣立っていくという状況の中、コロナに対応した給付金や助成金、それに加えて昨年はクラウドファンディングを実施することで皆様よりたくさんのご支援をいただき、なんとかここまで続けてまいりました。

しかし今年度に入ってからは会員も２名となり、資金的な限界を受け入れざるを得ない状況となりました。世間的にはコロナ禍の状況は幾分緩和し、これから再びフリースクールの需要は高まる気配は感じています。しかし実際に子どもたちが戻ってくるのを待つだけの余力はもはやなく、おるたの家はこの７月末をもって現在の場所での運営を終了することとなりました。

これまでご支援、ご協力いただいてきた皆様には大変申し訳なく思っております。法人化も目指して動いていましたが、そちらも白紙に戻すことになりました。

今通ってきている会員に関しては、近隣の通信制サポート校を間借りするかたちで「おるたの家」としてフリースクールを続けていけるように調整しています。もしそのままうまく移動できれば「おるたの家」自体は存続していくことになります。

もともと学校外の学びの存在しなかったこの地域で６年間続けてこられたのも、皆様のあたたかいご支援と、元気に巣立っていった卒業生「おるたー」たちの姿を見ることができたからだと思っております。彼らにとっても帰ってくる場所がなくなってしまうのは本当に心苦しいのですが、このようなかたちになってしまった私の力不足を反省するしかありません。

不登校の児童生徒数はこの６年間で1.5倍も増え、今後も学校外の学び場を必要とする子どもたちが減ることはないと思っています。私自身はおるたの家から離れてもう一度勉強をし直し、人生をかけて学校外の学びのあり方を模索する所存です。

６年間、おるたの家へのご支援、ご協力を本当にありがとうございました。皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

小山フリースクールおるたの家

代表　稲葉祐一朗